お店が潰れそうになったとき

経営

2年目がやばかった

開業当初はオープン特需でそれなりに数字は上がり、2年目でその流れが鈍って数字は落ちるだろうと想定していました

最初は実際に想定通りの流れになり、思っていた以上にお客様が押し寄せ、現場も慣れていないので慌ただしい日々が続いた

が、2年目の落ち込みが想定以上…

暇なので日々の営業がとても長く感じ、暇なので仕込みをしようにも仕込みができない

そして潤沢ではない資金を徐々に溶かしていく

そもそもお店を運営していく上で順風満帆にことが運ぶとは思ってはいません

むしろ人生と同様、必ず波があると腹を括っていましたが、こんなにも早く落ち目が来るとは…

精神的にも毎日不安で、自分が潰れないように「下積み時代の精神的圧力と比べればこれくらいは大したことはない」と言い聞かせる日々が続いていました

まずは認知を広めること

当時の課題はお店が裏手にあることと、生活道路なのでその道を知っている人しか利用しない道路であるため、付近を目的があって通らない限り「ここにお蕎麦屋さんができたんだね」とはならない場所

いろいろ考えた結果、雑誌広告を出すことを決めました

ウチのような小さなお店で広告費は決して安くはない

しかし味うんぬんの前にお客様に認知していただいて、一度足を運んでいただかなければお店のジャッジもしていただけない

それと当店で初の『季節限定蕎麦』も取り入れてアピールもしました
※この『季節限定蕎麦』は後に増え、年間通して用意し、お店の認知拡散と売り上げに大きな貢献をしています

その頃のネット運用は、ホームページとツイッター、フェイスブックだったと思います

ただ私は顔が広くないので知り合いによる援護は期待できない

そんなこんなで2年目はその他にもいろいろ考え試した時期でもありますが、このときの経験は僕自身も強くしてくれました

3年目から損益分岐点を超える

ウチの場合は平日と土日それぞれに売り上げのノルマを設定し、それを毎日達成すればその月は黒字、達成しなければその月は赤字となりこれを「損益分岐点」と言います

2年目は損益分岐点を超えない月が多く、本当にさまざまなネガティブなことを考えていました

ですがこの苦境に向き合い、試行錯誤を繰り返すことで状況は少しづつ上向き、3年目にはなんとか黒字に転じることに

起業すれば青天井とは言いますが、生産効率が悪く、日持ちのしない超フロー型ビジネスのお蕎麦屋さんにそれは当てはまりません

おかげさまで3年目以降からは数字を落とすことなく運営することができ、今は心にもゆとりを持って取り組めています

しかし先はまだまだ長い

現状に満足せず気を引き締めてこれからも蕎麦打ちに向き合いたいと思います

コメント

タイトルとURLをコピーしました