
鼻から抜ける蕎麦の香りを意識している方はどれだけいらっしゃるでしょうか?
小麦が主体の、パスタ、ラーメン、うどん、と言ったものは、麺そのものを味わうものではなく、スープであったり、出汁で味わうもの。
一方、蕎麦は蕎麦そのものも楽しめるし、だしを付けても楽しめる。
では、蕎麦そのものを味わうとはどういうことかと言うと、蕎麦を口に含んだ時の鼻から抜ける蕎麦の香りを感じとる、そんな味わい方があります。
しかし、蕎麦の香りと言うのは、とても繊細で感じとることが難しいです。
だからこそ、この蕎麦の香りを感じ取れるようになると、蕎麦屋の楽しみ方もグッと広がります。
提供する側として蕎麦はこう食べるべきだ、と言う考えはありません。
食べ方は自由ですし、お客様の食べやすい食べ方があると思うので、食べやすいように食べていただいて構いません。
ただ、知らずに食べるより、知った上で食べてご自分の好みを探るのも1つの楽しみ方だと思います。
じゃあどうやって食べるのか?
しっかり啜って食べることです。
勢いよく啜ることで、空気が鼻から通り、蕎麦の香りが感じやすくなります。
まぁ、勢いよくと言いましても限度がありますが…
次は、私個人の食べ方で、私の好みの食べ方を紹介します。
1、 一啜りめは何もつけずに食べて、蕎麦の香りを味わう
2、 二啜りめ以降は、出汁に三分の一だけ付けて食べる
3、 最後、蕎麦湯を飲むときにネギや山葵などの薬味を入れて変化を楽しむ
これはあくまで一例で、気分次第では何も付けずに食べ終えることもありますし、出汁を多めにつけて食べることもあれば、薬味を最初から入れて食べる事もあるので、自分の好みと気分次第で変えています。
なので、ガチガチに必ずしもこう食べなければならない、と言うわけではありませんので、こう言う食べ方もあるよと言う一例を挙げました。
鼻から抜ける蕎麦の香りは最初は感じられないかもしれません。
慣れるためには、蕎麦を食べるときの最初の一啜りを何も付けずに食べる習慣をつけると少しずつ感じられるようになります。
私も最初は全く感じられませんでした。
毎日、何もつけずに食べ続けることで身についていきました。
初めて蕎麦の香りを感じた時は感動しましたね〜。
と同時に蕎麦の香りはなんと繊細なものかと驚きました。
この繊細な蕎麦の香りの違いを感じられるようになると、蕎麦の産地別の微妙な違いも感じられるようになりますし、さまざまなお蕎麦屋さんの愉しみ方も深まると思います。
お蕎麦屋さんに行った際には、一啜りめをそのまま食べることをお勧め致します。
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