お蕎麦屋さんは夏が繁忙期。お蕎麦にとっては1年で今が1番悪い時期。  #17

蕎麦のあれこれ

【蕎麦の実の弱点と管理の話し】

今は9月なので少し時期はずれますが、そんなことはさておき。

全国のお蕎麦屋さん全てが……と言うわけではありませんが、大半のお蕎麦屋さんは夏が1番忙しいのではなかろうかと思います。

やっぱり暑い日は冷たい蕎麦。寒い日は温かいラーメンかうどん。な〜んてイメージがありますよね。

その気持ちはよくわかります。

そういったイメージがあるせいかどうかわかりませんが、今年のコロナの影響は横に置いといて…「そば蕎香」でも夏が繁忙期になります。

しかしですねぇ〜、実はその夏場が蕎麦にとっては1番悪い時期になります。

何故ならば。

お米も新米が獲れてから、それを保管して必要な分だけ精米して出荷しますよね。

お蕎麦もそれと同様に新蕎麦が獲れてから、それを保管して必要な分だけ出荷しています。

そしてその新蕎麦の時期は、、、、、、なんです。

秋に獲れた新蕎麦を1年かけて出荷していると言うことは、新蕎麦が出回る手前の時期が1番劣化が進んでいると言うこと。

だから、お蕎麦屋さんにとって繁忙期の夏場が1番悪い時期になるわけです。

でも♪でも♪でも♪でも♪そんなの…

…オホホん…がっかりすることはありません

お蕎麦の劣化原因に『熱と酸化』があります。

そもそも製粉会社さんの方で、秋に獲れた新蕎麦を低温貯蔵庫で保管してまして、普通に仕入れれば紙袋で1体20キロで、使い切るまでに日数がかかるので酸化します。

なので「そば蕎香」では5キロ単位で真空パックにして仕入れ、それを低温貯蔵庫で保管、必要な分だけを石臼で挽いて打つ、というスタイルで運営しています。

それによって品質管理は格段に上がり、劣化がゼロではありませんが、品質が落ちる夏場でも良い状態で提供できるわけなんですねぇ〜。

いや素晴らしいです、真空パック。

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